《 旧松森醫院棟》

【編集 R6 9/13  編集途中】

■THE Dr.MATUMORI LOUNGE                    旧松森醫院の本院棟                       神戸歴史遺産no.12

《 2代目 松森醫院 》

立派な本院棟(母屋棟)は、昭和3年に、2代目 松森正純(~S37 )院長により建築されました、武家屋敷のような造りで、1F全体が医院として利用されました。居室は2Fの設計です。中庭側からの見え方は背が高く塔のようにみも見え重厚なデザインです。当時の感覚では現在の数億を超える工費であったのだろうと推察されます。

このような立派な医院を個人て建築されたということで松森家の豊富な資金力を推察できます。その後、昭和33年に、3代 松森正美院長(T6~S59)が新医院棟(現在の店舗施設)を建築し、その後S38(1964)年に、母屋の旧医院スペースを居住区に大リフォームされますが、昭和初期の豪壮な医院建築として歴史的な建築物として保存の価値がある建築物と考えています。

建築当初は、威光をはなつ剛建築であったと思います。2階は総松の材木、1Fは総檜と使い分けられ、棟梁は淡河町の「金子組」のちの坂東工務店。基礎は大阪の「  」と聞き及びます。その繊細な造りは、あちこにみれますが、玄関の天井と応接室天井に轟天が施工されてます。これらの豪華な材木は、大阪からはこばれたとのことです。建築についても調査研究をまとめる必要を感じています。松森家の医療での貢献はR5年1月より、地域史研究家の元区長のU氏調査研究のご協力が進みます。R5年末に神戸市歴史資産に登録がなされました。

R2年に松森家の資産から離れ、新しい所有者に渡りました。その後応急工事:本院棟(母屋棟)は、傷みが進行し一日も早い再生が望まれていました。R2/R3年と所有者の費用負担で、屋根応急対策、腐朽木材の撤去、次の設備関係の交換が行われています。現在は、耐震工事も完了し頑丈な基礎や耐震壁が設けられました。内装(建具)、外装の工事も行われました。これらの費用の一部には、R5年度の神戸市:建築家との協働助成 / 兵庫県:古民家再生等の助成:が交付されました。

みらい会議が取り組んだ内容:屋根の補修、渡り廊下の減築と屋根吹き替え、厨房の屋根半面葺き替え、トユの交換など、屋根周りの修理。また、1F・2Fにトイレ交換に新設・お風呂の入れ替え。医院棟・母屋・アトリエと3棟の電気工事は、野瀬の「尾崎電機さん」、設計から隠蔽配線工事と困難な工事となりました。また、給排水工事、下水の引き込み工事は敷地にぎりぎりに建築されているため、重機も使えず難工事となり、野瀬の「石川住設さん」が経験と工夫で各種配管を埋設接続を行いました。

R3年度は、神戸市SDGS助成を得て、西蔵の内部再生工事

R4年度は、神戸市SDGS助成を得て、東蔵の内部再生工事

に取組んでいます。

《修理工事について》

  • 応急工事:H1・屋根応急修理(医院・母屋)・藏(低)屋根吹替
  • 解体工事:R2・ガレージ・旧病棟・藏前渡り廊下
  • DIY工事 :R2.5月~12月 医院棟サッシ交換・室内塗装・通用玄関屋根工事・杉板外装
  • 1期工事 :R3.1月~6月 大工工事・集落排水接続・電気・給排水・雨水・設備・瓦・トユ・防水・サッシ・建具・塗装)
  • 1期継続工事 :R3.6月~12月 藏(低)外装・藏(高)外装・RCアトリエ棟修理(トイレ、風呂)、給排水設備延長(母屋・アトリエ棟)・母屋風呂・母屋トイレ再生・おくど再生・ピザ窯建造・その他
  • 2期工事:母屋正面(1,2F建具)・母屋内装(居間の床・厨房・台所・畳)室内清掃
  •      ※:灯篭再固定・庭の整備・アトリエ棟・多くの事業が残り順次取り組みます。

タイトルとURLをコピーしました